聞き上手になるには話しを聞いてはいけない｜言葉を聞かず思いを聞く

2021年1月17日

話しを聞くのが上手な人は話しを聞いていません。

正確にいうと話しを通して思いを聞いているのです。

つまり、話し手が何を言いたいのかを聞いています。

今日は『聞き上手になるには話しを聞いてはいけない｜言葉を聞かず思いを聞く』と題して、言葉を聞かずに思いを聞くということについて考えます。

 

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聞き上手になるには話しを聞いてはいけない

本物の聞き上手になるなら話しを聞いてはいけません。

話しとは言葉のことです。

人は言葉を使って話しますが、言葉通りに思っていないことがあります。

しかも言葉の解釈が話し手、聞き手によって違う場合がほとんどです。

ですから言葉を鵜呑みにしたり、言葉が相手の思いを表していると思って聞いていると、実は全然相手の話しが聞けていないということがあります。

こんなやり取り誰でも経験したことがあると思います。

『こう言ったやん！』

『いいや、そんなことは言ってない』

確かに言葉ではそう言っていたのかもしれません。

ですが言った方はそんなつもりで言っていないというのです。

言葉の使い方が違ったのです。

ですから話しを聞くときに相手の話し、言葉を聞いてしまうと、それは自分の言葉の解釈の通りに聞いているに過ぎず、話し手がどんな意図でその言葉を言ったかは聞き取れていないのです。

話しているときも聞いている

言葉を聞いているだけでは残念ながら聞いているとはいえません。

話し手が、どんな意図でその言葉を使っているのかまで感じ取れなければ聞いているとはいえないのです。

会話はお互いの相互行為ではありますが、圧倒的に『聞く』ことの方が重要になってきます。

聞く側が重要ということではなくて、話す側も聞いてから話しているわけですから聞けていないと話すときにうまく伝えることが出来ないということです。

相手が聞けているか聞けていないかを判断するのも『聞く』ですから、聞けていない人に対してどう話していくかということもあります。

”話す”も”聞く”も実は『聞く』が根底にあるのです。

雰囲気からその人の思いを感じとる

では、実際にどうすれば言葉ではなく、言葉の意図、話し手の思いを聞けるか？感じ取れるか？ということですが、それは言葉以外の要素にたくさん情報が表れています。

目に見えて一番わかりやすいのは表情です。

『嫌い！』と言われたとします。

言葉だけ聞くと嫌われているということになりますが、顔がニコッと笑って『嫌い！』と言っていたらそれはむしろ大好きですよね。（笑）

次に音です。

実は言葉や表情はコントロールしやすく嘘をつきやすいですが、音は隠しきれないものです。

言葉に騙されずに音をありのままに聞いているとその人の本音が聞こえてくるものです。

だから本当の音、本音というのかもしれませんね。

表情や音、その他様々な要素をまとめて『雰囲気』といいます。

そうなんです。雰囲気からその人の思いを感じとることが聞くでは一番大事なのです。

雰囲気なんてあてにならないと思うかもしれませんが、朝部屋に入った瞬間に感じる空気感とか、初対面のときの第一印象とかたいてい当たっていますよね。

実は言葉のように確かだと思っていたものの方がよっぽど当てにならないのです。

感じたことを信じることが聞くでは一番大切なのです。