裁く者は裁かれている|イチケイのカラス
新ドラマ『イチケイのカラス』より裁くことについて。
裁く者はいつも自分も裁かれているということを知ると裁くことはなくならないとしても深みが出るのではないかと思います。
今日は『裁く者は裁かれている|イチケイのカラス』と題して、裁く者は裁かれているということについて考えます。
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裁く者は裁かれている|イチケイのカラス
イチケイのカラス
4月からはじまった新ドラマ『イチケイのカラス』(毎週月曜9時フジテレビ系列 主演竹野内豊・黒木華)は法廷を舞台にしたリーガルエンターテインメントです。
裁く者は裁かれている
『イチケイのカラス』の中で、竹野内豊さん演じる入間裁判官が黒木華さん演じる坂間裁判官にこんなことを言います。
元アルゼンチ代表のマラドーナ。
1986年FIFAワールドカップメキシコ大会準々決勝イングランド戦で決めた神の手ゴール。
君はどう思う?
ゴール前にあがったボールにマラドーナは手を使いヘディングのようにしてゴールを決めた。
この試合を裁いた主審は後に言った。
『 副審はゴールを指していたし自分にはハンドは見えなかった。その会場にいた8万人も同じように気づいていなかった。
間違っていたのは僕ひとりじゃない。会場全体だよ』と。
これ裁判に置き換えたら興味深いよね。
マラドーナ本人だけは真実を知っていた。
裁判官は真実を知っている被告人に判決を言い渡さなければならない。
僕たちは被告人を裁いているように見えて僕たちも裁かれてる。
だから人を裁くなと言いたいわけではありません。
人は人を裁く者だし、同時にいつも裁かれてもいるのです。
真実を知っているのは自分ではなく相手です。
相手がマラドーナのように自分の罪を知りながら隠している場合もあります。本当は悪くないのに罪を受け入れているかもしれません。
いずれにせよ。 いつも自分は相手を裁いているようで裁かれてもいるのです。
だから裁かれても恥ずかしくない生き方しなければいけないし、相手は自分の正義で裁いてくるわけですから、いつでも相手からみれば自分は有罪なのです。
自分の無罪をことさら主張することは相手をより一層頑なにしてしまうことにもなります。
だからといって、いつも自分が罪を受け入れるのもおかしな話。
相手からみて有罪だとしても堂々と自分の誇りだけは捨てないために、普段から恥ずかしくない生き方をしなければならないのです。
裁かず赦す
人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。
聖書より
ここでいう裁くとは裁判官がする裁くということではないそうです。
また他人を批判するなという意味でもないそうです。
ここでいう裁くとは『自分の方が優っている』という思いのこと。
「私の方が、あの人よりも優れている」とか、「俺はあいつよりはマシだ」という思い上がりの心です。
そういう意味で相手を裁いてはいけないのです。
自分が思い上がれば相手はその上をいこうとしてきます。
そして、自分もまたその上をいこうとします。
そうしてお互いが裁きあうことをやめられなくなるのです。
裁かず赦すことでその連鎖が止まるのです。
追伸
自分の裁きを相手も裁いています。
人は他人のことをちゃんとは見ていません。
自分都合のフィルターを通してみています。
いつも自分は相手の正義によって裁かれています。
絶対的な正しさや絶対的な悪はありませんが、自分にとっての正しさとか信じることは誰の中にもあります。
正義は、その時のタイミングや状況で変わってしまうものです。
ですから自分の正しさが正義になるとは限りません。
だからこそ、『なぜ自分はそう考えるのか』、『なぜそう信じているのか』を堂々と主張できる自分でいないといけないと思うのです。
裁く者は裁かれている|イチケイのカラスのまとめ
今日は『裁く者は裁かれている|イチケイのカラス』と題して、裁く者は裁かれているということについて考えました。
裁く者は裁かれている
いつも自分は相手を裁いているようで裁かれてもいるのです。
だから裁かれても恥ずかしくない生き方しなければいけないし、相手は自分の正義で裁いてくるわけですから、いつでも相手からみれば自分は有罪なのです。
裁かず赦す
お互いが裁きあうことをやめられなくなった時。裁かず赦すことでその連鎖が止まるのです。
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