自己効力感は天性?|後天的に育つ心の力

「自分ならできる」という思い込みの力である自己効力感は、生まれつきの才能や強い意志によるものではありません。
自分の意識の向け方や、日々の小さな行動の積み重ねによって、誰もが後天的に育むことができます。
たとえ失敗したとしても、自分の価値が下がるわけではないと知ることが、本当の安心感と積極的な行動を生み出します。
思い込みの力を良い方向に使い、揺らがない自己信頼を静かに育てていく方法を紐解きます。
今日は「自己効力感は天性?|後天的に育つ心の力」と題して、自己効力感について考えます。
世界一、幸せなみなさんへ
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●自己効力感は天性?|後天的に育つ心の力
○自己効力感は天性?|後天的に育つ心の力
自己効力感「自分にはできる」という感覚の強さが、行動の積極性を左右するそうですが、それって天性のものですか?それとも意志の強い人ですか?
yahoo知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14330992139)
※質問は原文ママです。
みなさん、ごきげんよう。今日もよろしくお願いします。
自己効力感とは
自己効力感とは、目標を達成するための能力を自らが持っていると認識することを指します。
簡単にいえば、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と思える認知状態のことです。
「その気になる」「できると思い込む」そんな力のことですから、ムードに乗りやすいとか明るく積極的でいるとか、そういうメンタルを持っている人のことだと言えます。
そういってしまうと、生まれ持った性格のように受け取られるかもしれませんが、きっと後天的にも身につけられると思います。
なぜなら、自己効力感というものは、決して特別な遺伝や生まれつきの才能によって決まるものではないからです。
世の中には、一見すると生まれつき自信に満ちあふれているように見える人が存在します。
どんなことにも恐れずに挑戦し、次々と成果を上げていく姿を見ると、自分とは住む世界が違うように感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、心の深いところを観察してみると、それは天性のものでもなければ、無理に自分を奮い立たせる強い意志の力でもないことがわかります。
人間は誰しも、生まれた瞬間から「自分には無理だ」という感覚を持っているわけではありません。
幼い頃の体験や、周りの大人からかけられた言葉、あるいは偶然の成功や失敗といった出来事の積み重ねによって、少しずつ自分の心の中に「自分にはできる」という思い込みや、「自分にはできない」という制限を作り上げていくのです。
つまり、自己効力感が高く見える人は、これまでの人生の中でたまたま「自分ならできる」という思い込みを補強するような出来事や捉え方を多く重ねてきたに過ぎません。
また、意志が強いからできるのだと考えるのも、少し本質からはずれてしまいます。
強い意志で無理やり「自分はできるはずだ」と自分自身に言い聞かせるような状態は、緊張や焦りを生み出しやすく、本当の意味での自己効力感とは言えません。
自己効力感の本質とは、強い意志で自分を強引に動かすことではなく、自分の心の中にある「できない」という固定観念を静かに手放していくことにあります。
自分が勝手に作り上げた心の壁に気づくことが、後天的にその感覚を育む第一歩となります。
◯「その気になれる力」を信じる
では、どうすれば後天的に身につけられるのでしょう?
それは、「その気になるとその気になった分」、力が発揮されるということを信じ、そう思い込むことです。
人間には、自分が思い描いたイメージの通りに行動しようとする心の仕組みが存在します。
たとえば、とても危険で狭い橋を渡る場面を想像してみてください。
「落ちたらどうしよう」と強く恐怖を感じていると、足がすくんで体に力が入らなくなり、普段なら簡単に歩けるような平らな場所であっても歩けなくなってしまいます。
これも実は、不安や恐れによって「自分は失敗するかもしれない」と「その気になっている」状態にほかなりません。
つまり、人間は誰しもが日常的に「その気になる」という強力な力をすでに使って生きているのです。
問題は、その意識の向け先が否定的な方向に向いているのか、それとも肯定的な方向に向いているのかという違いだけです。
「その気になる」力を良い方向に活かすためには、自分の思い込みの方向性を少しずつ変えていく工夫が必要です。
そのためには、一気に大きな成功を目指すのではなく、日々の生活の中にあるごく小さな出来事に目を向けることが大切になります。
朝決めた時間に起きられたことや、挨拶をしっかりできたことなど、当たり前のように思えることでも、自分で決めて達成できたという事実を丁寧に認めていくのです。
人間は、自分の行動と結果の一致を感じたときに、自然と「自分はやればできる」という感覚を強めていきます。
意志の力で無理に自信を作ろうとする必要はありません。
日常の小さな行動を通して、「思い込んだ通りに体が動く」という体験を何回も味わうことによって、心は自然と良い状態へと調律されていきます。
自分の中に眠っている「その気になれる力」の存在を信じ、その力をポジティブな未来を描くために使うのだと静かに決めることが、後天的に自己効力感を育てていく確実な方法となります。
◯自分自身の価値
では、いつでも「自分ならできる」という確信を持って生きていくために、もっとも大切になる本質的な考え方とは何でしょうか。
それは、たとえ目標が達成できなかったとしても、自分自身の価値は1ミリも下がらないと心から知ることです。
多くの人は、「成功した自分」や「結果を出せた自分」だけに価値があると思い込んでいます。
そのため、失敗することや上手くいかないことを極端に恐れるようになり、結果として行動すること自体が怖くなってしまうのです。
しかし、完璧な成果を出せているときだけ「自分ならできる」と思える状態は、とても脆くて不安定なものです。
一度でも大きな壁にぶつかったり、予期せぬ失敗を経験したりすると、それまで積み上げてきた自己効力感は簡単に崩れ去ってしまいます。
本当の意味で揺らぐことのない自己効力感とは、「どんな結果になろうとも、自分は自分を見捨てずに次の手段を探し続けることができる」という、深い自己信頼のことなのです。
生きていると、どんなに準備をしても上手くいかないことや、自分の力ではどうにもならない状況に直面することがあります。
そのようなときでも、「今回は手法が合わなかっただけだ」「次は別の方法を試してみよう」と捉えられる人は、行動を止めることがありません。
結果の良し悪しと自分の人間の価値を切り離して考えることができるからこそ、恐れることなく何度でも立ち上がることができるのです。
挑戦したこと自体、そして立ち止まらずに考え続けたこと自体が、すでに「自分には乗り越える力がある」という証明にほかなりません。
本当の自己効力感とは、決して誇らしげに自慢するような自信ではなく、静かで温かい心の安心感です。
結果がどうであれ自分を受け入れ、自分の可能性を否定しない姿勢こそが、自分を本当の「積極性」へと導いてくれます。
自分が今ここに生きているということ、そしてこれからいくらでも選択を変えられるという事実そのものが、自分に与えられた最大の力です。
今日も読んでいただきありがとうございます。
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