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空理空論では人は動かない|実践とお詫びが生む本当の説得力

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人は正しい話よりも、「自分でやってみた話」や「心のこもった言葉」に動かされます。

やって見せて、やってみたことを話し、足りないところを「ごめん」と思える人こそ、まわりの心を動かせるのです。

今日は「空理空論では人は動かない|実践とお詫びが生む本当の説得力と題して、本当の説得力について考えます。

 

世界一、幸せなみなさんへ

今日も読んでいただき
感謝しています。


そして、
幸せでいてくれて
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●空理空論では人は動かない|実践とお詫びが生む本当の説得力

 

○空理空論では人は動かない|実践とお詫びが生む本当の説得力

 

空理空論が多いなと思うと、内容的にいくら正しいなと思えても、それで説得なんてできませんよね。どう思われますか。

人は経験談を聞きたがるのではありませんか。

yahoo知恵袋(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11320959831

※質問は原文ママです。

 

みなさん、ごきげんよう。今日もよろしくお願いします。

 

三上和志著「人間の底」の中に「他を動かす力」というのがありました。

言い換えれば、説得する力ということになるかと思います。

 

この「他を動かす力」には三つの要素があります。

ひとつ目は「実践すること」。つまり“やってみせる”ということです。

どんなに理屈を語っても、実際に行動していない人の言葉は響きません。人は、話している内容よりも、話している人の姿に説得力を感じるからです。

 

たとえば、ダイエットについて語る人が、実際に10キロ痩せていたらどうでしょう。聞く人は「この人の言うことには信頼できる根拠がある」と感じます。逆に、口では「こうすればいい」と言いながら何も変わっていない人の話には、どんなに正しい理屈が並んでいても心が動きません。

 

ふたつ目は「実践した話をすること」です。

「他人がこうしていた」という話よりも、「自分がこうした」という話の方が人は動くといいます。これはまさに、質問にあるように「人は経験談を聞きたがる」ということです。経験談は、机上の理屈ではなく、失敗や努力の積み重ねの上に成り立つ“生きた言葉”です。

 

たとえば、「こういう理屈で成功します」という理論を聞くよりも、「私も最初は失敗ばかりだったけど、こうやって少しずつうまくいくようになった」という話のほうが、ずっと説得力があります。そこには、感情の起伏やリアルな人間の姿があるからです。

 

つまり、空理空論では人は動かない。行動し、経験を重ね、そのうえで語るからこそ、人は心を動かされるのです。

「人間の底」における“他を動かす力”の最初の二つは、この「実践」と「実践の語り」なのです。

◯お詫びすること

 

さて、「人間の底」の他を動かす力の中で、三つ目が最も心を動かされると思うのですが、それが「お詫びすること」です。

本書には「身を捨てて、捧げて、尚捧げ方が足りないもののようにお詫びする」とあります。

 

「身を捨てて、捧げて」とは、自分の力を尽くしてという意味です。

自分の力を尽くして、それでも尚「お詫び」するのか?と思われるかもしれませんが、これこそが一番「他を動かす」というのです。

 

たとえば、職場で、まだ未熟な後輩が自分のこともままならないのに、先輩である自分の助けになろうとしてくれる。しかも、自分の力が足りなくて役に立たず、「申し訳ないです」と頭を下げてくる。

そんな後輩を見て、あなたはどう思うでしょうか。

 

多くの人は、「なんて健気なんだ」と感じ、心の底から応援したくなるはずです。

「なんとかこの後輩を一人前にしてやりたい」と自然に思うでしょう。

これが、「お詫び」が持つ不思議な力です。

 

また、親子関係に置きかえてみても同じです。

「面倒をみてやっている」という態度の親よりも、「もっとしてあげたいけれど、まだまだ甲斐性がなくてごめんね」と思う親のほうが、子どもは「この親のためにがんばろう」と思うのではないでしょうか。

 

「お詫び」は劣等感から生まれるものではありません。

むしろ、自分の力を尽くしているからこそ、「まだ足りない」と感じて自然に出てくる心なのです。

 

人は、見下したり見下されたりしている間は、決してうまくいきません。

誰も自分のために動かないし、自分もまた他人のために動こうとは思えません。

けれども、「お詫び」の心を持つと、人と人の間に“謙虚さ”と“信頼”が生まれます。

この精神が根底にあることで、初めて他人は心から動いてくれるのです。

◯やってみせ、語って聞かせ、お詫びする

 

空理空論というのは、どれだけ正しくても、心に届かないものです。

それは、そこに“人間の体温”がないからではないでしょうか。

人を説得し、心を動かすためには、経験からくる実感と、相手に対する誠意が必要です。

 

「やってみせ」「語って聞かせ」「お詫びする」——この三つの力が揃ったとき、人の言葉は初めて“真”になります。

理屈だけの正しさではなく、行動と感情を伴った「生きた正しさ」こそが、人を動かすのです。

 

たとえば、あなたが何かを伝えたいとき、「私はこう思う」というだけでなく、「私はこうして失敗した」「こうして少しずつ学んだ」「それでもまだ足りないけれど、こうなりたい」と語ることで、相手はあなたの言葉に“信”を感じます。

その信頼こそが、最大の説得力です。

 

つまり、人は理屈で動くのではなく、心で動くのです。

心を動かすためには、「経験」と「謙虚さ」、そして「誠実さ」が欠かせません。

それを体現する三上和志氏の「他を動かす力」は、まさに現代においても通用する人間関係の本質を突いています。

 

最後に、空理空論に終わらせないために意識すべきことは、「言葉の前に姿を見せる」ということです。

説得とは、論破することではなく、共感を生むこと。

そして共感は、「やってみせ、語って聞かせ、お詫びする」その姿勢から生まれるのです。

 

今日も読んでいただきありがとうございます。

では、ごきげんよう。さようなら。

 

 

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